日想観 nisokan

 西に沈む夕陽を見つめ、極楽浄土を想い浮かべる。 阿弥陀如来が坐す西方極楽浄土へと往生するための十六観法を説いた『観無量寿経』のなかで最初に記されている日想観は、没する太陽をひたむきに観察し、その情景を心に留める修行法だ。華麗な極彩色が施された西門は古くより夕景の名所であり、日想観の霊地。境内西端に建てられたこの八脚門の前方には扉が設けられず、西の夕陽を正面に眺めることができる開放空間となっている。これまでどれほどの人々がこの場所で夕陽に瞑想し、浄土へ想いを馳せてきたのだろうか。遠く嵐山の谷間に落ちる太陽はゆっくりと西の空を赤く染め、やがて清水寺の伽藍は紺青の夜空に覆われていく。

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