The FEEL KIYOMIZUDERA project presents
a new perspective and a fresh interpretation
of prayer through a variety of experimental
expressions beyond convention.

23 July 2021

Friday

00:00:00

15 Jul. 2021

silk road

2021 Hondo

silk road / 祈りの道

The Great Renovation of the Kiyomizu-dera Temple that began in 2008 was completed in December 2020. The process included the rethatching work of the Main Hall’s hinoki bark roof and the replacement of the stage’s floorboards. Now, the temple buildings, as the holy grounds of Kannon, have been fully restored to their former splendor.

The renovation resulted in a pile of aging pillars that had long underpinned the stage and witnessed countless people pray. We at Kiyomizu-dera Temple have had a fervent desire to preserve this precious wood in some shape or form and hand it down to the next generation. Such passion propelled us to conceive the idea of this project.

Having met Akira Uchida, a musician and a tuner as well as a clavichord maker, we discovered the affinity of music and religion, as well as hearing many anecdotes about the clavichord. The clavichord is a small wooden piano-like keyboard instrument, invented in the 14th century in Europe. It is said this instrument is designed to produce such soft sounds that it evokes the silence of nature. The sounds of this tiny keyboard have continuously soothed people and led them to a profound state of spirituality. One old account writes that the music of the heavens can be heard as the clavichord sounds soften.

The imaginings inspired by the invisible, intangible sound will no doubt lead the ever-changing world -- both East and West -- to an even finer embodiment of prayers, reflecting philosophy and religious beliefs.

Akira Uchida will craft a clavichord from the used floorboards once forming the Kiyomizu-dera Temple’s Main Hall stage and with it will perform. With this project, titled “silk road – a path for prayer,” we will pray for world peace and offer a clavichord performance.

FEEL KIYOMIZUDERA

2008年から始まった清水寺の大改修。
その道程には本堂屋根檜皮葺き替え、舞台床板張り替えもありました。2020年12月に落慶し、観音浄土が蘇りました。

本堂を支えるという役目を終えた木材たちには、あまたの人々の祈りが込められてきました。それを何かのかたちで伝えていけないか、これが本プロジェクトのはじまりです。 音楽家、調律師でありクラヴィコード製作者の内田輝氏と出会い、音楽と宗教との親和性、 クラヴィコードという木製楽器のストーリーを知りました。

14世紀に発明されたクラヴィコードは、西洋の鍵盤楽器です。 自然界の静寂を呼び込むほど音量が小さい設計になっているこの楽器は、音を小さくするほど天上の音楽が聴こえてきたと記され、人々を癒し、より深い精神性へと導いてきました。

目に見えない、かたちがないものだからこそ音から得られるイマジネーションは、思想、宗教観を写し、東洋も西洋も共通して次の時代感へ移行する今の世界を良き祈りのかたちへと繋げる存在であると信じます。

内田輝氏が清水寺の本堂舞台板からクラヴィコードを製作し、演奏するプロジェクトを「silk road - 祈りの道」と題し、世の平安を祈り、奉納します。

FEEL KIYOMIZUDERA

「楽器の使命」

楽器が秘める可能性であり役目のひとつは、その時代で人々が感じる世界観や希望を楽器に託し、響きとして昇華させて次の世代へ継承していくこと。ドイツの博物館に保存されている現存最古のクラヴィコードは1543年製。メンテナンスを重ねれば、450年は生きるということが実証されています。本堂改修により役目を終えた清水寺の舞台床板で製作し、2021年に完成したクラヴィコードが生きる可能性は450年。2471年、音楽家の感覚と共に音が響きわたる景色を想像しながら製作するのは、イマジネーションが湧き、心も喜んでいるのを感じます。

現執事補の大西英玄さんから聴いた印象深いお話があります。「清水寺が応仁の乱で荒廃した最中、再建の指揮をとった願阿上人はまず梵鐘を作られたそうです。」このお話から、仏教において音に対する意識の高さを感じずにはいられません。今でも毎日響き渡っている鐘を実際に撞かせて頂いたとき、低音豊かな響きに全身が包まれました。じわじわと染み入る鐘の音から連想したのは、僧侶たちが唱えるお経の響きでした。目には映らずとも、響きや振動として実体を観せる鐘の音で民の日常に寄り添いお経を届け、復興の光を人々に灯されたのでは、と思いました。

14世紀に考案されたクラヴィコードは、人間の声よりも小さい音量です。鐘の音とは対照的ですが、どちらも神仏に纏う気配を感じさせ、聴いた人の感覚を開かせる力は共通していると思います。この楽器から奏でられる響きを体感し楽しんで頂くと共に、清水寺の平安への祈りが深く届くことを願います。


2021年 夏 内田 輝

exhibition「silk road - 祈りの道」

クラヴィコードの完成とプロジェクトの報告を兼ね、2021年8月9日(月)から8月16日(月)までの期間、清水寺・経堂にて「silk road - 祈りの道」展を開催いたします。

会期
2021年8月9日(月)から8月16日(月)

開場時間
8/9(月)〜8/13(金)10:00〜17:00
8/14(土)〜8/16(月)10:00〜17:00, 18:30〜21:00

会場
音羽山清水寺・経堂

入場料
無料

*清水寺境内には駐車場はございません。お近くのコインパーキングをご利用または公共交通機関やタクシーでお越しください。
*毎年8/9〜8/16は清水寺の千日詣りの期間です。一日の参詣が千日分の功徳に相当するとされております。8/14〜8/16の3日間は夜間特別拝観も行っております。詳しくは公式サイトをご覧ください。
*マスク着用、手指の消毒にご協力ください。
*感染症対策のため、入場人数を制限してご案内する場合があります。

prologue

profile

Akira Uchida / 内田 輝

After worked as a saxophonist for several years, learned piano tuning under Mr. Satoshi Yoshida. Planning and holding "Sound workshop" which is to introduce how to interact with various sounds from the viewpoint of sound turning.
While learning from Mr. Masahiro Adachi, instrumental producer, started to create Clavichord (keyboard instrument), invented in the 14th century.
"Making instruments, Tuning sounds, Being a musician"
This flow is essential for me to see the world.

サックス奏者として活動後、ピアノ調律を吉田哲氏に師事。音の調律から観る様々な音との対話方法を伝える『音のワークショップ』を開催。楽器製作家、安達正浩氏の教えのもと、14世紀に考案されたクラヴィコード (鍵盤楽器)を製作。自ら楽器を作り、音を調律し、音楽家であること。この流れを大事にして世界を観たいと思っている。

Feature : sax / piano / clavichord / piano tuning / instrumentmake

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